ハインリッヒ・マンの「Die Branzilla」で執筆脳を考える5

分析例
(1)歌う怪物が芸術を憎む場面。  
(2)文法2 テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。 
(3)意味1 1視覚、2聴覚、3味覚、4嗅覚、5触覚、意味2 喜怒哀楽、意味3 振舞いの1直示と2隠喩、意味4多重性 1あり2なし。 

テキスト共生の公式
(1)言語の認知による購読脳の組み合わせを「真の人間性と多重性」にする。
(2)文法1のテンスとアスペクトや意味2の五感には、一応ダイナミズムがある。また、連想分析1の各行の「真の人間性と多重性」を次のように特定する。
  
A真の人間性と多重性=テンスは現在形+過去形、視覚+触覚、哀、直示、多重性あり。   
B真の人間性と多重性=テンスは過去形、視覚、哀、直示、多重性あり。     
C真の人間性と多重性=テンスは未来形+現在完了、視覚+聴覚、哀、直示、多重性あり。 
D真の人間性と多重性=テンスは過去形+現在完了、視覚、喜、隠喩、多重性あり。
E真の人間性と多重性=テンスは過去形、視覚、喜、直示、多重性あり。
 
結果 上記場面は、「真の人間性と多重性」という購読脳の条件を満たしている。

花村嘉英(2020)「ハインリッヒ・マンの『Die Branzilla』の執筆脳について」より

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