中島敦の「山月記」の相関関係について4


A 言語の認知(思考の流れ):1ある、2ない → 2、3
B 人工知能(人格障害):1反応範囲内2逸脱 → 4、1

◆A、Bそれぞれの平均値を出す。
Aの平均:(2 + 3)÷ 2 = 2.5
Bの平均:(4 + 1)÷ 2 = 2.5
◆A、Bそれぞれの偏差を計算する。偏差=各データ-平均値
Aの偏差:(2 – 2.5)、(3 – 2.5)= -0.5、0.5
Bの偏差:(4 – 2.5)、(1 – 2.5)= 1.5、-1.5
◆A、Bの偏差をそれぞれ2乗する。
Aの偏差2乗 = 0.25、0.25
Bの偏差2乗 = 2.25、2.25
◆AとBの偏差同士の積を計算する
(Aの偏差)x(Bの偏差)= -0.75、-0.75
◆AとBを2乗したものを合計する。
Aの偏差を2乗したものの合計 = 0.25 + 0.25 = 0.5
Bの偏差を2乗したものの合計 = 0.25 + 0.25 = 0.5
◆Aの偏差とBの偏差の合計を計算する。-0.75 + -0.75 = -1.5

表2 計算表
A 2 3 合計5
偏差 -0.5 0.5 合計0 
偏差2 0.25 0.25 合計0.5
B 4 1 合計5
偏差  1.5 -1.5 合計0
偏差2 2.25 2.25 合計4.5
AB偏差の積 -0.75 -0.75 -1.5

◆相関係数は、次の公式で求めることができる。
相関係数=[(A-Aの平均値)x(B-Bの平均値)]の和/√(A-Aの平均値)2の和x(B-Bの平均値)2の和
上記計算表を代入すると、相関係数 = -1.5/√0.5 x 4.5 = -1.5/1.5 = -1
従って、負の強い相関があるといえる。

花村嘉英(2019)「中島敦の『山月記』の相関関係について」より


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