中島敦の「山月記」の多変量解析-クラスタ分析と主成分5


【カラム】
A平均1.8 標準偏差0.45 中央値2.0 四分位範囲2.0
B平均1.0 標準偏差0 中央値1.0 四分位範囲1.0
C平均1.8 標準偏差0.45 中央値2.0 四分位範囲2.0
D平均1.4 標準偏差0.55 中央値1.0 四分位範囲1.0
【クラスタABとクラスタCD】
AB 平均1.4普通、標準偏差0.22低い、中央値1.5普通、四分位範囲1.5高い
CD 平均1.6普通、標準偏差0.5低い、中央値1.5普通、四分位範囲1.5高い
【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
Bのバラツキが小さくて、直示のジェスチャーが多いことから、登場人物はよく動いている。
【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。
① 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 李徴が発狂した。
② 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 旧友の袁參が近くを通る。
③ 5、視覚、直示、新情報、解決 → 果たして人喰虎が出没した。
④ 6、視覚以外、直示、新情報、解決 → 声に聞き覚えがあり、李徴の声とわかる。
⑤ 5、視覚以外、直示、旧情報、解決 → 李徴も声の主と認める。
【場面の全体】
 全体で視覚情報は2割であり、脳に届く通常の五感の入力信号の割合よりもかなり低いため、視覚意外の情報が問題解決に効いている。

花村嘉英(2019)「中島敦の「山月記」の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より


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